NFLが、全米1の人気スポーツリーグという地位を築くことができた大きな要因の1つが徹底した戦力均衡の姿勢。特定のチームがずっとリーグ上位に君臨することはなく、どのチームにも上位進出のチャンスがある。経済力の差が、チーム力の差に直結しないこのシステムの構築において、選手の総年俸を制限するサラリーキャップは核となっていた。そんなサラリーキャップ制度が、もし、2010年になくなってしまった場合、上位と下位の戦力差が広がり、リーグの面白さが減少してしまうと危惧する人もいる。だが、そんな事態を防ぐため、NFLはサラリーキャップ制度がなくなった場合に、ファイナル8プランというルールが実行されることを労使協定の付帯条項に入れている。
このファイナル8プランとは、前年のプレイオフ進出上位8チームを対象にしている。AFC、NFCの両カンファレンス決勝に進出したチームは、自チームから他チームにFA移籍した人数分しかFAで新しい選手を獲得できない。ディビジョナル・プレイオフで敗退した4チームについても、基本的にはカンファレンス決勝進出チームと同じ制限が設けられるが、重要な財政条件によっては他にFA選手と契約できるかもしれない。この制度により、リーグ上位チームが更なる戦力補強に成功することを防ぐことを目指している。また、サラリーキャップ制度がなくなると言うことは、上限だけでなく、下限もなくなる。2008年シーズンにおけるサラリーキャップの下限は1億22万4,000ドルと、最低でも各チームは100億円以上をインセンティブ抜きで選手の総年俸に費やなければならない。ちなみに今季の上限は1億1,600万ドル。
2008年06月27日
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